HAPS
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Research Areas研究概要
AboutHAPSについて
世界の約半分の人々はいまだインターネットにアクセスができない環境にいると言われています。特に非都市部の通信環境の整備の遅れは深刻です。その最も大きな原因は、多大なコストがかかる基地局の建設です。また、衛星通信も専用の受信機が必要であったり、通信可能な容量が少なかったりするため、これらの問題を全てを容易に解決することはできません。
そこで先端技術研究所では、未開拓領域である「成層圏」から通信ネットワークを提供するシステム「HAPS(High Altitude Platform Station)」の研究開発に取り組んでいます。HAPSに基地局を搭載し成層圏で長期間、定点旋回させることで、空から広範囲に通信エリアを構築することができます。衛星と比べて地上に近いため、専用の受信機なしでスマートフォンへ低遅延・高品質な通信を提供することが可能となります。
また、HAPSを構成する技術の研究開発も行っています。例えば、機体や部材の開発、ネットワーク通信機器(ペイロード)の開発などを進めています。さらに、成層圏を飛行するための航空制度の策定に加え、国をまたいで飛行するためのルール作りにも取り組んでいます。
Visionビジョン
世界中の人々に、
高品質な通信を提供し、
情報格差がない社会を実現する
HAPSを活用することで、世界中の人々が高品質な通信を享受し、情報格差がない世界を実現できます。また、地震や台風など地上に大きな損害が生じる災害の際も、途絶えることなく通信を提供し続けることができ、救助活動や災害復旧、事業継続にも寄与します。さらに、山岳部、洋上、高高度の上空など、これまで地上基地局からでは電波が届きにくかった場所で通信が提供されることで、ドローンやIoT機器などの活用の機会が大きく広がることが期待されます。